年賀状をオリジナルでデザインするときのルールや決まりについてまとめています。
年賀状を自作する場合、個人では裏面(白紙側)の作り込みだけで終わっている人が多いと思いますが、宛名面も色々と自由にデザインが入れられるのをご存知でしょうか。
「定型はがき」や「年賀状」と認識されるにはある一定の規定を守る必要がありますが、それさえクリアすれば結構自由なデザインができます。
題して「一体どこまでオリジナルで作れるの?年賀状作成のルール」一緒にチェックしていきましょう!
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目次
年賀状(定型はがき)デザインの規定とルール
年賀状を送るには、必ず年賀状専用のハガキを買わないといけないということはありません。官製はがきやポストカードでも朱色で「年賀」と書いておけば年賀状として使えます。
ただ、年賀状として使うには他にも郵便局が定めているルールに従って制作していく必要があります。ざっと確認しておきましょう。
年賀状(定型はがき)のサイズと紙の重さ
63円切手で送れる定型はがきのサイズは「長辺140mm〜154mm」「短辺90mm×107mm」「重さ2g〜6g」の「長方形」と決められています。
例えば、長方形でも用紙に穴が開いていたり、角丸になっているものは対象外。これは定形外なので120円切手の区分に入ります。必ず「長方形」で、印刷系以外の加工はNG。(仕分け人の目視判断になりますが。。)
普通の官製はがきのサイズは「100mm×148mm」「紙厚180kg」なので、これと同じなら間違いなく大丈夫です。紙厚で換算すると135kg以上ならOKですが、ペラペラだと郵送中にボロボロになっちゃうので、180kg以上をお勧めします。
写真を綺麗に印刷するなら、少し厚めの220kgがお勧め。コートなどの光沢系なら写真のような艶感が出ます。コート紙なら310kgでも規定の範囲に収まるので、高級路線でいくなら220kg〜300kgの間くらいがいいと思います。
年賀状(定型はがき)の色【濃色はNG】
紙の色は真っ白じゃなくても大丈夫。アイボリーやスモーキーホワイトなど、白でもいろんな紙の色があるので遊んでもOKです。ただし「淡い色の紙」であることが必須で、黒や紺などの濃い色の紙やベタ印刷はNGとのこと。クラフト紙はどうなんだろう?ベージュみたいな薄い色なら範囲内かな??おそらく朱色が判断できるくらいの色味なら大丈夫なんじゃないでしょうか。
「郵便はがき」or「POSTCARD」の記載が必要
年賀状(定型はがき)と認識してもらうには、宛名面に必ず「郵便はがき」か「POST CARD」の記載が必須です。記載する場所も決まっており、縦書きの場合はハガキ上部中央、横書きの場合は左側中央(横向きに使うと上部中央になる位置)に記載しなければいけません。
そして、年賀状の場合は郵便番号枠と同じ「朱色」を使います。(地域によっては赤字じゃないと元旦に届かないらしい)
郵便番号枠はなくてもOK(必須ではない)
郵便番号の枠(7桁の赤い枠)は記載しなくてもOKです。宛名をシールなどで対応する場合は、そこに一緒に〒を載せてしまえば一石二鳥。デザイン的にも枠なしの方が綺麗ですね。
郵便番号枠を記載する場合は、青色や黒色が含まれない「金赤(C:0% M:100% Y:100% K:0%)」もしくは「朱色(C:0% M:85% Y:100% K:0%)」を使用すること。これは、機械で仕分けするときに読み取りやすいようにするためですかね。
年賀状は宛名面に朱色で「年賀」と記載
元旦に着く年賀状にするには、宛名面のどこかに赤字で「年賀」と記載することが必須です。記載場所は切手の下が一般的ですが、別にどこでもOKみたいです。文字の大きさに規定はないですが、肉眼で認識できるサイズが推奨なので、7pt以上ですかね。年賀切手やお年玉付き年賀切手を貼る場合は記載なしでも大丈夫らしいです。
ちなみに朱色じゃなくても、それに近い色(赤っぽいオレンジやピンクなど)でも届きます。ここは厳密じゃなくても大丈夫みたいですよ。
切手の枠はなくてもOK
切手の枠は記載してもしなくて大丈夫です。枠を入れる場合、縦書きの場合は左上から縦70mm ×横35mmの範囲内、横書きの場合は右上から縦35mm × 横70mmの範囲内の場所に記載すること。定形の枠サイズは16mm × 20mmらしいですが、大きさに決まりはないようです。
広告やデザインを入れてもOK
ビジネス年賀でよく使われる宛名面の広告やデザインは、当然個人でも利用できます。縦書きの場合は下半分、横書きの場合は左半分が自由に使えます。ハガキの面積に対して1/2以内かつ、宛名書きと明確に分けていれば、イラストや広告、メッセージなど、なんでも自由にデザインを入れることができます。
基本的には切手下の「消印スペース」と「郵便番号」に影響がなく、「受取人の住所と氏名」がはっきりとわかればなんでもOKらしいです。かなり自由に作ってしまっても大丈夫!
料金別納郵便について(10通以上で利用可能)
年賀状印刷やポストカード印刷などで大量に年賀状を出す場合、切手をいちいち貼るのは大変ですよね。そんなときは「料金別納郵便」を使います。切手を貼らずに窓口へ持っていき、その場で料金を支払うことができます。10通以上になると料金別納郵便が使えるので、ぜひ利用してみてください。
料金別納郵便の使い方と記載方法
切手枠の代わりに直径2〜3cmの円形の枠、もしくは縦横2〜3cmの四角形の枠を入れ、上側2分の1に「料金別納郵便」と記載します。「差出事業所名」は、差出人の氏名と住所 or 居所を記載していれば省略できるので、基本的には「料金別納郵便」だけ記載していれば問題なし。(氏名と居所の記載がない場合は、出す予定の郵便局名を入れる)
枠の下側2分の1(画像のピンクの部分)には広告やロゴ等のデザインを入れることができます。(円形でも四角形でも利用可能)
年賀状を海外に送るためのルールと規定
オリジナルで作った年賀状は海外にも送ることができます。海外へ年賀状(New Years Card)を送る場合は、日本とはまた違ったルールがあります。下記にまとめてみました。
- ハガキは横にして使用すること。
- 宛名面の空いているところに「AIR MAIL」と「POST CARD」と書く。
- 差出人の住所氏名は上辺に、受取人の住所氏名は下辺にそって書く。
- 住所は英語・フランス語または名宛国で通用する言語で記入。
- 切手付きの場合は7円分の切手を貼る(海外郵送料は70円)
年賀状の表面/宛名面のデザインルールまとめ
以上のことから、年賀状の表面をデザインをする際に必須なのは、
- 中央上部にはっきり見える赤字で「郵便はがき」か「POSTCARD」と記載すること
- 赤字でどこかに「年賀」と記載すること
でした。シンプルにすると2行で済みましたね。笑