2019年のデザイントレンド【トレンドカラーとデザイントレンド】

2019-01-28
トレンド/インスピレーション

2019年のデザイントレンドについて調べた結果をまとめました。グラフィック、Web、様々な場面で予想されるトレンド予想です。デュオトーンや3D、グラデーションなど、すでに流行中のものも数多くあります。トレンドカラーとトレンド10選、見ていきましょう。

2019年のトレンドカラー「Living Coral」【by PANTONE】

世界のPANTONEが発表した2019年のトレンドカラーは「Living Coral」というコーラルピンクでした。

Living Coralとのハーモニクスはこちら。

PANTONEはアメリカの色見本です。世界基準でもあります。日本で有名な色見本はDIC(旧大日本インキ)とTOYO(東洋インキ)。世界ではPANTONE、日本ではDICという感じですね。

コーラルピンク、サーモンピンク、フラミンゴピンクなど、この赤みがかったピンクはここ10年の間に何度も出現しています。もはや春夏定番といった感じです。ちなみに去年は秋冬に「UltraViolet」が大流行しました。ムラサキ屋なんてショップも出ていましたが、今期はどうなるのでしょうか。

2019年のデザイントレンド

「古い」が「新しい」という、新しい概念が生まれています。早速巷でウワサのデザイントレンドを見ていきましょう。

1. 開放的な構図と非対称レイアウト

グリッドデザインが大流行した2018年以前。整えられた時代の後には崩したくなるのがお決まりです。グリッドやフレームを無視した構図はWEBデザインでは顕著に見られる流行です。枠を飛び出す文字、揃っていない画像やグラフィック、リズムの反復性がなく、自由空間を漂うレイアウト。セクションごとにルールは存在しているものの、全てが同じなわけではない。揃えず、崩して、でも綺麗。美しく見せるには高度なテクニックが必要。

2. 無重力デザイン

物体があれば、必ずそこには影があるはずが、ない。浮いている、切り取られている、時空が読めない。辻褄が合わず、不思議で非現実的な構図。フラットデザインとは少し違う、立体 + フラット。

3. 3Dデザイン

フラットデザイン(2次元)に戻ったと思えば、また立体。今回の3Dは昔の3Dとは少し違います。ふわっと広がる柔らかな感じではなく、リアルな感じでもない。ソリッドで尖ったイメージ。おしゃれなポリゴン、艶感。宝石や石、多面体など、キラメク系のゴージャス3D。

4. アール・デコ & モダンミッド・センチュリー

幾何学でポップ。アール・デコは1910〜1930年あたりの美術形式。それ以前のアール・ヌーヴォー(曲線を用いた装飾美)とは真逆の直線的かつ幾何学的なモダンデザインとビビッドカラー。同じくモダニズムと呼ばれたミッドセンチュリーは1940~1960年あたり。多くの有名家具が生まれた時代として有名です。始まりはドイツ。バウハウス(当時最先端のデザイン総合学校)がナチスの弾圧に会い、アメリカに亡命したバウハウス講師がミッドセンチュリーを生み出したという歴史背景があります。イームズのインテリアやアンディウォーホルなどのポップアートが有名。日本では柳宗理がバタフライスツールを作った時代。グラフィックではレイモンドサヴィニャックやカッサンドルなどの時代で、色使いは原色に近く、ややダークでストロング。ライト系やパステル系とは真反対のカラーで、デザインは独特です。

5. ビビッドカラー & デュオトーン & グラデーション

渋谷109やインスタの新ロゴ、デュオトーン&グラデーション。ミッドセンチュリーからの派生でビビッドカラー。明るくはっきりした色。アンディウォーホルのマリリンのイメージです。デュオトーンはインスタグラムなどの加工でおなじみの2色で作るカラー。レトロでポップ、カジュアルな雰囲気が楽しめます。グラデーションはカラフルなものより、色数の少ないグラデーションが今っぽいです。いずれも色の組み合わせは重要です。間違っても古臭くならないように注意。

6. ヴィンテージ加工

以前は流行ったグランジ系はやや流行遅れな感じですが、一部ジャビーな感じは高級ブランドなどでもよく見かけ、モダンデザインと組み合わさり新しいものになっています。サビ、クラッシュ、クラック、白飛び、色飛びなど、アナログ感が感じられる質感。画像や映像の場面ではもはや主流になりつつあります。最近、ドラマでも映画のようなフィルターをよく見かけるようになりました。シリアスで無機質なブルーフィルター、彩度を落とした血色のないイメージ、白っぽいフィルターで黒のトーンを落とすなど、彩色を限定する使い方が今風です。

7. メタリック

3Dからの派生。フラットデザインとの組み合わせが今風らしいです。浮き出ていたり、立体感があったり、艶があったり。要所的に用いることで目を引くデザインに。全てがギラギラしていると古い印象になるので、メタリックの背景にはフラットな一色をスパッと引くなど、異物感を演出するメリハリは重要かと思います。

8. 流れる液体 & 流動的デザイン

3Dがさらに流れ出し、動き出します。まるで時間が存在しているかのように見えるグラフィックが新しい。特にWEBにおいては、今後どんどん進化しそうです。

9. ビッグタイポグラフィ & アウトライン & ボールドセリフ

どどーんとデカい迫力のタイポグラフィ。そして小さなテキストとの対比。アウトラインに関してはLA風デザインが主流の時に流行っていましたね。そしてボールドセリフ書体(肉厚)。クラシックデザイン、リバイバルの流れでしょうか。世の中のブランドロゴはどんどんサンセリフ化していますね。セリフを使う企業が少なくなってきました。このままでは住み分けやブランディングがなくなってしまいます。ここにきてCIデザインについて色々と考えるところがあります。

10. マーカーテキスト

文字のバックに背景を入れる手法です。全部に入れるのではなく、行で入れるのがマーカー風。ノーグリッドデザインとの相性が良いように思います。

まとめ

2019年のデザイントレンド予想は「21世紀に19世紀のデザインを新たに焼き直す」というようなテーマになっています。一貫して立体的なものが推しのようです。立体との対比として、ベースはフラットなモダンスタイルというのが2019年風と見受けられました。デジタル化が進めばどこからか手仕事回帰論(人間らしさやアナログを取り入れること)が出るというのも19世紀と同じ。私は消費されないデザインを目指したいと思います。

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