フリーランス、個人事業主の皆さん、毎年の確定申告どうしてますか?私は「freee(フリー)」というクラウド経理ソフトを使ってオンライン確定申告をしています。初めての確定申告は慣れないこともあり、色々と手間取りましたが、2回目の青色申告(2019年度)はかなりスムーズに済み、所要時間はなんと15分ほどでした!
freeeは面倒な処理も特になく、本当に便利です。確定申告を終えたあと、無事に源泉徴収税も全額還付されました。還付や控除の処理が楽なのもいいですね。まさに経理未経験のフリーランス向けソフト。
ということで、今回は「freeeをおすすめする理由(楽に青色申告の控除を最大活用するため)」について書いていきたいと思います。
freeeを使ったオンライン確定申告の手順、方法などはこちらで解説してます。(毎年この記事を見ながら申告書類を作ってます)
目次
青色申告はfreeeがオススメ!確定申告もオンラインで簡単
私を含め、経理に携わってこなかった専門職やクリエイティブ系の皆さんは、数字とか事務作業とか苦手じゃないですか?実は私も計算とか事務作業が苦手です。
しかし、フリーランスになると確実に毎年やってくるのが確定申告。経理担当者を雇えればいいですが、そんなに稼ぎがない副業や、一人フリーランスともなると、経理関連の知識は嫌でも知っておかなければ確定申告はできない。最初は難しい専門用語がずらりと並びますし、何がどうなっているのか、意味がわからないことだらけで頭が痛くなることもありました。
でも、安心してください。freeeなら税理士や経理関連の方へお任せしなくても、自分で簡単に青色申告用の書類が作れてしまいます。銀行口座やクレジットカードを連携するだけで、自動的に仕訳してくれるので難しい操作も必要ない。まるでアレクサ状態。(※事業規模が大きくなる場合は税理士さんへの相談は必須かと)
freeeは自動で経理、キャッシュレスなら記帳登録も自動
freeeでは、銀行口座やクレジットカードを登録し、同期することで、引き落としや明細などを自動的に登録できるようになります。つまり、キャッシュレスでの支払いをメインに使っていくと、ほぼ何もしなくてもいい状態になります。こちらがすることは、上がってきた明細を項目ごとにボタンを押して振り分けていくだけ。
さらに、AIが学習してくれるので、何度も繰り返している仕訳に関しては勝手に推測してくれるので超楽。こちら側でする作業は、数字が合ってるか、重複はないかチェックするだけ。もし合わなくなってきても、後でタイムラインから修正できるので、管理も超絶楽です。
現金支払いは手入力しないといけないですが、アプリを使えばレシートの取り込みもあるので、極力手間を省くことができます。ICカードやキャッシュレス決済を使うなら非常に便利。
経費の項目については「デザイナーのための経費一覧まとめ」を参考にしてください。税理士の先生曰く、ある程度説明がつく内容なら、項目が違っても厳密に気にしなくていいとのことなので、神経質に考えなくても大丈夫そうです。
freeeで青色申告の「65万円の控除」を受けよう!
確定申告には、「白色申告(簡易記帳)」と「青色申告(複式記帳)」の2種類が存在します。どちらがいいかというと、間違いなく「青色申告」です。理由は、控除がたくさん受けられ、最終的には節税に繋がるからです。
白色申告では控除が受けられませんが、青色申告の簡易記帳なら10万円、複式記帳なら65万円の控除が適応されます。とりあえず最初に税務署へ向かうとき、迷ったら青色申告を選んでおけばいいです。白色申告を選ぶと、途中から青色申告への変更はできないみたいなので、迷ったら青。
そして、この青色申告用の複式記帳を簡単に作れるのがfreee。アプリに項目を登録していくだけで、確定申告用の書類が勝手に複式記帳に変わっているという便利なソフトなんです。
青色申告を受ける方法「所得税の青色申告承認申請書」の提出
青色申告を受けるには、自分の管轄である税務署へ行き「所得税の青色申告承認申請書」を書いて提出します。もしくは国税庁の公式サイトから申請書をダウンロードし、書いて持っていく or 郵送してもOK。毎年3月15日までに提出することが必須となっていますので、忘れないように気をつけましょう。
青色申告の「10万円控除」と「65万円控除」の違い
青色申告には「10万円控除」と「65万円控除」があると言いましたが、freeeを使うなら絶対に「65万円控除」を選んでください。経理のことがよくわからなくても、freeeはお小遣いアプリのように操作が簡単なので、チュートリアル通りに登録を繰り返せば勝手に複式簿記に変換してくれます。
私も最初は「これ合ってるのかな?」くらいの感覚で適当につけていましたが(一時期は現金が-100万円なんて表示される事態もありましたが)、税理士さんに見てもらったら「よくできてる」らしいです。ということは、freeeが優秀なんですね。
さらにもう一つ、青色申告のメリットがあります。それは赤字を3年間繰り越せること。赤字を出すのは事業主としては辛いですが、事業投資と考えれば決して悪いことではありません。国金を借りる予定があるなら良くないですが、借りる予定がないなら赤字でも大丈夫。あとで利益が上がって黒字になった時に相殺しましょう。
所得が減ると保険料と税金が安くなる?
確定申告をすることで、その年の自分の(企業の)所得が決定します。所得とは、サラリーマンでいうところの「手取り」と同じ、収入(月給)から経費(社会保険など)を差し引いた、手元に残る金額のことです。
税金は所得に比例するので、当然のように所得が多いほど支払う税金は増えます。所得金額に応じて住民税や保険料なども計算されるので、副業などの場合なら利益をちょうどいいところに抑えておけば、結果的に手元に残る金額が多くなる場合が。
サラリーマンなら「ふるさと納税」などで節税できますし、ボーナスや社会保険などの福利厚生がついてきますよね。フリーランスなどの個人事業主は福利厚生がない代わりに、経費などを使って所得税を抑えることができます。所得税や住民税など、フリーランスに関わる詳しい税金のあれこれは下の記事でまとめています。
ちなみに副業の場合ですと、収入が年間20万円以下なら確定申告の義務はないみたいです。当然税金もかかりません。
フリーランスの経費になるもの(ほとんどが経費対象!)
保険料や住民税、所得税の支払いを考えると、出来るだけ節税したいと思いますよね。当然、支払い能力があれば支払いたいですが、山あり谷ありでうまくいかないこともあるでしょう。そんな時は経費を使いましょう。
例えば自宅兼オフィスの家賃、光熱費、雑費、設備、オフィス家具、書籍、ソフトやアプリ、出張交通費、確定拠出年金、小規模企業共済、外注費、、、探し出せば色んなものが経費として計上できます。
確定拠出年金や小規模企業共済は、いざというときの積み立て貯金のようなものなので、貯金が経費になる感覚で多めに払っておいてもいいと思います。例えば黒字が多くなった年なら、経費や赤字の繰り越しで相殺すれば、少しは節税になります。小規模共済は、廃業したときに大きな保証が返ってくるので、不安な方は入っておいて損はない制度です。
その他、詳しい経費項目はこちらの経費一覧で確認してみてください。
「freee」と「MFクラウド」比較【個人的にはfreee】
副業だとしても、所得が100万円を超えるなら、青色申告の65万円控除を使わないと絶対に損。複式簿記ができる無料のクラウド経理ソフトは「freee」のほかに「MFクラウド」というオンライン経理ソフトがありますが、MFクラウドはどちらかというと経理に詳しい人向けなので、私のようにほぼ経理のことがわからない人には難しいです。
私も最初はMFクラウドの無料版を使っていましたが、後々できないことが増えてきたり、手間が増えたりで大変だったので、有料版のfreeeに変更しました。
MFクラウドよりfreeeを選んだ理由
MFクラウドを断念した理由は「専門用語が多く、初心者には扱いが難しい」ことでした。まず、言葉の意味や項目の内容が分からないので、調べるところからのスタート。調べたところでよく分からないことが多く、ちょっと経理初心者には辛かったです。
freeeに移る決め手となったのは、「MFクラウド」の無料版では「請求書」の顧客登録が3つ以上出来ないことと、自動仕訳登録が月ごとに回数制限があることでした。どっちにしろ有料版への切り替えが必須になるのですが、やっぱりMFクラウドは難しそうで、有料版に切り替えたとしても私に扱えるのかどうかも不安でした。
どのみち有料に切り替えるなら「freee」の方が圧倒的に使いやすそうだったので、その場でfreeeを契約。実際に使ってみた結果も、個人的にはfreee推し。特に経理が苦手な人にはfreeeが使いやすいかと。青色申告の控除が月額980円で受けられるのなら、十分すぎる価値は間違いなくあります。
請求書の発行で、売上高と源泉徴収税の記帳も自動
freeeでは、請求書や見積書、領収書のテンプレートがあり、簡単に作成することができるのですが、これが経理と連携しているので結構便利なんです。銀行口座とも連動しているので、請求書と同じ金額の入金があれば、自動的に「これですよね?」的な感じでAIが仕分けしてくれます。請求書から領収書への変換もボタン一つで完了。このやりとりを時系列で複式簿記に変換してくれるのが素晴らしい。当然ながら、源泉徴収税の計算や還付申請用の書類作成も自動でやってくれます。
e-taxと連携してオンライン確定申告!電子申告で自宅にいながら15分で完了!
freeeを使えば、自宅にいながらe-taxを使ってオンライン確定申告ができるようになります。この作業にはマイナンバーカードとカードリーダーが必要ですが、税務署へわざわざ行かなくても確定申告が出来ることは、時間的にもメリットです。税務署が遠い場所にあるならなおさら。
通常のオンライン申告ではe-taxのサイトから書類を作成して送るのですが、freeeを使えばその必要もなく、今までの記帳をPDF化してくれるので、それを添付して送信すればOKです。自宅で電子申告をする手順はこちらで詳しく解説してますので、freeeを使おうか悩んでいる方、freeeを使って確定申告をしようと思っている方はぜひ見てみてくださいね。
慣れればこんなに楽なことはないです。毎年アップデート不具合などでつまづくこともありますが、その度に情報を更新しています。個人事業主や副業で頑張るみんなの確定申告が楽に済みますように!