freeeとe-Taxを使った確定申告の方法を、シミュレーション方式で解説していきます。1年経ったら忘れがちなので、私は毎年このページを見ながらオンライン確定申告をしています。
2018年はアプリやJavaなどのインストール項目でつまづき、なかなか進まなかった苦い思い出がありますが、2019年は10分ほどでスムーズに申告が終わりました。失敗するごとにこの解説ページの更新が入るので、どんどんわかりやすくなっているはず。
さらに、2020年ではスマホ版の確定申告専用アプリまで登場し、今まで面倒だったe-tax側の作動手順(Javaなどの環境整備)や専用アプリのダウンロード、マイナンバーカードリーダーなどが不要なので、ビューンとすっ飛ばして申告が可能です。
まだfreeeを使って青色申告の確定申告書を作成していない方は、初めにこちらの記事をおすすめします。いかに青色申告が大事で、それを作るにはfreeeが楽かということについて書いています。
経費関連の仕訳(勘定科目)についてはこちらの記事を見れば楽々かと!
目次
freeeでオンライン確定申告(電子申告:e-Tax)する手順
freeeのサイトにもオンライン確定申告の手順は書いていますが、やはり思った具合に手順通りには進まないもの。2018年度はソフトをインストールする順番を間違えて苦労した私。適当に進めて後から暗証番号や登録がごちゃごちゃにならないよう、しっかりわかりやすく書き残しておきます。
一部間違えるだけでもエラーを吐かれますので、前準備はしっかりしておきましょう。
freee1. 提出の準備をしましょう編
まずはオンライン確定申告に必要なものを挙げておきます。
確定申告(電子申告)に必要なもの一覧
※freee確定申告アプリをダウンロードすれば「2、4、5、6」の手順は不要です。
- マイナンバーカード(カードはあった方が断然楽!最初に取得しておきましょう)
- カードリーダー(マイナンバーを読み込むリーダー)
- e-taxの利用者識別番号と暗証番号(ここから新規登録できます)
- Java環境(JRE 8.0)のインストール(ここからインストールできます。インストール後は再起動しておくとスムーズです)
- 利用者クライアントソフトのインストール(ここからインストールできます。Java環境がなければ動かないので注意)
- 電子申告アプリのインストール(Mac版 or Windows版をインストール)
個人的に毎回つまづくのが4と5です。バージョンが更新されていなかったり、ダウンロードページが分かりにくかったり、、、インストールしたのに動かないなと思ったらとにかく再起動しましょう。
1. マイナンバーカードを作る
マイナンバーカードを作る方法はいくつかあります。申請は郵便、ネット、証明写真機から可能です。マイナンバーカードを作るときに必要なのは「通知カード」と「顔写真」。顔写真はスマホで撮影したもので大丈夫です。申請方法の詳細は公式ページで解説されています。マイナンバーカード交付申請
2. カードリーダーを手に入れる
マイナンバーカードが手元にあっても、PCに読み込ませるリーダーがなければ電子申告ができません。ICチップを読み込むカードリーダーが必須です。ノートPCをお使いの方は、USBタイプもチェックしておきましょう。(Macbook ProならUSB Type-Cのハブが必要かと思われます)
私はマイナンバーの公式サイトでも推奨されていた、最安値の「ACR39」というNTTのカードリーダーを買い、使いました(Mac Catalina対応確認済み)。
別件で、コロナの持続性給付申請の時にも利用したのですが、ドライバーの更新を忘れており、マイナンバーカードが認識されない事故がありました。もし、マイナンバーカードを差し込んでも緑色の点滅が点灯に変わらない場合は、ドライバーを再インストールしてみてください。(インストールページはこちら)
3. e-taxの利用者識別番号と暗証番号の取得
こちらのe-tax公式サイトから登録します。画面に従って入力していき、登録が終われば「16桁の利用者識別番号」と「自分で設定した識別番号に紐づく暗証番号」が表示されますので、その画面をスクリーンキャプチャしておくことをお勧めします。この二つの番号が後々必要になります。
4. 5. 利用者クライアントソフトとJREのインストール
利用者クライアントソフトをインストールして起動する際、PCにJava環境を整えておかないとシステムが使えません。ということで、まず先にJRE(Java Runtime Environment)というJava環境を作るシステムをインストールします。公式サイトから誘導されてたどり着く英語版のサイトよりも、日本語サイトのここからインストールした方が早いしわかりやすいです。去年に引き続き、私はここでストップしてしまいました。理由は、2019年4月に利用規約が改定されたため、すんなりとダウンロードできなかったからです。日本語サイトからダウンロードすると一発で済みました。
インストール完了後にJava環境が整いますので、次にクライアントソフトのインストールをします(ここからインストール)。Javaをインストール後にエラーが出る場合はPCを再起動するとうまくいきます。クライアントソフトのインストールが済んだらPCを再起動し、次の手順に進みます。(とにかくインストール後にエラーが出たら「再起動」です。)
6. 電子申告アプリをインストール
電子申告アプリ(Mac版 or Windows版)をインストールします。これで必要な素材が全て揃い、ようやくfreeeページからの申告がスタートできます。
freee2. 利用者識別番号を入力しましょう編
freee1.の「e-taxの利用者識別番号と暗証番号の取得」で取得した16桁の利用者識別番号を入力します。
freee3. マイナンバー(個人番号)を入力しましょう編
自分のマイナンバーカードに記載されている12桁の個人番号を入力し、保存を押します。
freee4. 電子証明書を登録しましょう編
ここでカードリーダーの登場です。パソコンに接続し、マイナンバーカードを差し込みます。カードの向きはICチップが上です(上で紹介したリーダーなら緑のランプがつけばOK)。そして「登録(電子申告アプリ起動)」ボタンを押すと、freee1.でインストールした電子申告アプリが起動します。
freeeアカウントでログイン後、暗証番号の入力が求められます。ここで使う暗証番号は「マイナンバーカードを作った時に設定した6桁以上の署名用電子証明書の暗証番号」と「e-taxの利用者識別番号と暗証番号の取得で設定した暗証番号」の二つです。
ちょっとややこしいんですが、「納税用確認番号6桁(電子納税用の暗証番号)」ではなく、「利用者識別番号等の通知画面に載ってる8桁の暗証番号」のことです。終わればアプリを閉じます。
「電子証明書の登録結果を確認しましょう」箇所でも「e-taxの利用者識別番号と暗証番号の取得で設定した8桁の暗証番号」を入力します。受付結果の確認ボタンを押し、OKが出たら完了です。
freee5. 提出しましょう編
「提出(電子申告アプリ起動)」ボタンを押すと、また電子申告アプリが起動します。freee4と同様に暗証番号を2つ入力し、完了です。
freee6. 申告書類の受付が完了したか確認しましょう編
ここでも「e-taxの利用者識別番号と暗証番号の取得で設定した暗証番号」を入力します。受付結果の確認ボタンを押し、OKが出たら完了です。
「次に進む」で終了!
終わり!2019年は苦労したfreeeとe-taxでの確定申告。2020年は結構スムーズにいけたのではないでしょうか。毎年この記事を見ながら復讐を兼ねて確定申告をしたいと思います。freeeを使っている方はこちらを参考にしてみてくださいね。なんせ毎年わかりやすいように更新してますから。笑
おまけ:freeeで残高が合わない時の対処法
freeeで確定申告をする前に、登録残高と実残高が合っていないことがあります。そんな時はどこをチェックすればいいかというと、メニューの「口座 > 口座一覧 > 任意の口座 > タイムライン」です。ここでは何月の時点で計算が合っていなかったのかと、計算が合わない原因項目は何なのかをピンポイントで教えてくれます。
わりとあるのが口座間での資金移動で、二重登録になっている場合。これはどちらか一方を無視すれば解決します。
freeeのサポートで見つけにくい項目なので、思い当たる節があればとりあえずタイムラインをチェックしてみてくださいね。