デザインについて【語源、センス、職種、進路、就職】

2019-03-20
デザイナー情報室

デザインってなんだろう。デザイナーになる前と後では、デザインに対するイメージが全然変わる。デザイナーの諸先輩方に教わったこと、自分で勉強したこと、仕事を通してわかったことなど、今回はざっくり大きなテーマで「デザインってこんなもの」というのを書いてみたいと思います。

注意:デザイナーによって意見が分かれるところもあるので、一概にこれが正解とは言えない。

目次

デザインの語源を調べる

デザインを一言で表すなら「問題を解決するための設計(意匠)」です。「Design」という言葉の語源は諸説ありますが、有名なのはこの3つではないでしょうか。

  • ラテン語の「Designare」(計画を記号で表す)
  • De Sign(サインを削る、無駄なものを省く)
  • De Sign(サインを否定する、既存のものを疑う)

広く知られているのは1番目の「Designare」かもしれませんが、私が学校や職場で教えてもらったのは2番目と3番目の「De + Sign」。3つとも違うように見えますが、実は「無駄なものを省きながら設計し、問題点を解決する」という意味では同じです。

行動をシンプルにするというのはどのデザインにおいても重要なので、シンプル設計=行動をシンプルにする=優れたデザインとなります。

「問題を解決する」というのがデザインの課題であり、それに沿った形を設計する。時代とともに人の行動や生活は変わるので、その度にモノも形を変えていくのが常です。

一番わかりやすい例で言えばスマホ(電話)の進化。iPhoneのデザインは人の生活スタイルさえも変えてしまいました。人が求めるものを形として表した、未来への提案です。

ただし、人の生活はどんどんアップデートしていくので、また疑問や問題点が出てくれば、新たなデザインが生まれる。この繰り返しです。

デザインの歴史

今の形のデザインになったのは、20世紀前半に創設された「バウハウス」というデザイン学校からだと思います。それまではウィリアムモリスやアールヌーヴォーといった芸術的な曲線や造形で作られた有機的デザインが主流でした。モダンデザインが生まれたのはキュビズムや幾何学の時代から。詳しい流れは「世紀末ウィーンのグラフィック展」で見るとわかりやすいかも。

デザイン≠装飾(アートとデザインの違い)

人の心を魅了するのはアートの仕事。人の行動を誘発するものはデザインの仕事。デザインはアートと違い、意味のない過度な装飾はNGとされています。目的のために必要な装飾はデザインと言えますが、意味のない飾りは本来あるべき姿ではありません。いいデザインは無駄な機能や形がない、これがよく言われるデザインの姿です。

デザインは何のためにあるのか

デザインは人のためにあります。人のいない世界では設計なんて必要ありません。人のために街があり、家があり、電気があり、モノがあります。人間が生活をしやすいように設計されたものがデザインです。

では、誰のために作るのか。誰のための設計なのか。例えば公共デザインと商業デザインでは、使う人やターゲットが全く違うので、設計段階から変わってくるはずです。

公共デザインなら老若男女誰でも使えるようなユニバーサルデザインが望ましいですが、ターゲットを絞る場合には統計や行動心理といったロジカルな設計が必要です。

このように、デザインを作るときには「誰のために」「どんなシチュエーションで」「どうやって使うのか」を徹底的に検証していく必要があり、これを「デザイン思考(Design Thinking)」と呼びます。

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デザインの種類について【デザイナー職種一覧】

デザイナーの職種って何種類あると思いますか?意外と細かく業態が分かれていて、進路を選ぶときはまず調べるところからスタートするみたいな感じになりがちです。そこで、代表的なデザイン職種をざっくりと紹介していくので、ある程度の棲み分けをここで学んでおきましょう。大きく分けると「平面系」と「立体系」に分かれます。

平面系デザイン

  • グラフィックデザイナー(2次元全般のグラフィックを作る)
  • DTPデザイナー(レイアウトを組む)
    (補足:DTPデザイナーとグラフィックデザイナーの違い
  • エディトリアルデザイナー(書籍などのページものを作る)
  • イラストレーター(イラストを作る)
  • キャラクターデザイナー(キャラクターを作る)

立体系デザイン(建築系)

  • インテリアデザイナー(内装を作る)
  • 家具デザイナー(家具を設計する)
  • 空間デザイナー(空間を設計する)
  • 照明デザイナー(照明を設計する)
  • 建築デザイナー(建物を設計する※建築士)
  • 店舗デザイナー(店舗を設計する)
  • ランドスケープデザイナー(外の空間を設計する)

商業・工業デザイン(製品系)

  • プロダクト/インダストリアルデザイナー(工業製品を設計する)
  • パッケージデザイナー(商品パッケージを設計する)
  • 雑貨デザイナー(雑貨を設計する)

ファッション系デザイン(テキスタイル、宝飾)

  • ファッションデザイナー(服や装飾を設計する)
  • テキスタイルデザイナー(布を作る)
  • ジュエリーデザイナー(宝飾品を設計する)

デジタル系デザイン(パソコン、システム)

  • Webデザイナー(Webサイトを設計する)
  • CGデザイナー(3Dグラフィックを作る)
  • ゲームデザイナー(ゲームを設計する)
  • UI/UXデザイナー(動線を設計する)

実際はもっと細かく枝分かれしていますし、兼業の場合も多いです。

商業施設を作ると仮定して、ざっくりと制作を割り振るならこんな感じでしょうか。(厳密には違うかも)

  • 商業施設の建物を作りたいなら「建築デザイナー」
  • 庭など、外の空間を作りたいなら「ランドスケープデザイナー」か「空間デザイナー」
  • 施設の内装を作りたいなら「インテリアデザイナー」
  • ロゴやグラフィックを作りたいなら「グラフィックデザイナー」
  • 照明や家具家電を作りたいなら「プロダクトデザイナー」「インダストリアルデザイナー」
  • ショップを作りたいなら「店舗デザイナー」
  • 本や冊子を作りたいなら「エディトリアルデザイナー」か「DTPデザイナー」
  • Webサイトを作りたいなら「Webデザイナー」

この中にないもの、例えば壁に飾っている絵や作品、オブジェなどを作りたいのなら目指すところは「デザイナー」ではなく「アーティスト」なのかもしれません。

では次の項「デザイナーとアーティストって何が違うの?」という一番最初に出会う疑問です。

デザイナーとアーティストの違い【他者軸 or 自分軸】

何も知らないうちは、デザイナーとアーティストの区別がつきにくいものです。私もそうでした。しかし、デザイナーとしてお仕事をしている今、色々とわかったことがあります。

アーティストというのは、基本的には自己表現をする「表現者」です。自分の思っていることや考えていること、世に伝えたいことを形にし、生み出していくことがアートです。アートは「誰かのために」作るのではなく、感情的に自分が表現したいモノを作ります。美を追求したり、社会に訴えたり、名目は主に創作活動です。

一方のデザイナーは、クライアントがあって初めて成り立つ商売です。依頼に対し、データや分析を通して客観的な目線で設計し、形にしていきます。論理的思考が大事なので、勉強さえすればある程度うまくいきます。天才的な感性などは(一部例外を除いて)ほぼ必要ありません。「社会」や「使う人」のために存在するのがデザイナーです。

考察:ユーザー心理を掴む商業デザイン

デザインの多くは商業デザインです。商業デザインは公共デザインと違い、ユーザーの「好み」に寄せていくことも大事です。美しいデザインが全てというわけではないという例をいくつか挙げてみたいと思います。

例えば、激安スーパーやギャンブル関連のチラシに美しさを求めるユーザーはいないと思います。特定のユーザーを上手く引きつけ購買意欲を駆り立てることが最重要。「品の良さ」や「高級感」には居心地の悪さすら感じるのではないでしょうか。

下町の居酒屋なら、白提灯を出すと客が寄りつきにくいという傾向があります。白提灯は敷居が高そうに見えるという理由からです。赤提灯とジョッキビールというのがそそるポイント。「安い、大衆的、衝動欲求=赤色」という心理は特売品や激安の文字が赤で構成されていることが多い理由でもあります。

ネオン街のデザインも独特。お金や欲、プライドなどを連想させる場所では、ゴールド、シルバー、黒、紫、ワインレッドなどのダークな色構成が目につきます。陽よりも陰です。高級ブランド指向の色とも言えますが、センス≠高級感、高級感≠富裕層という構図も見えてくるはず。

突き詰めると、デザインとはプロファイリングのようなものです。

デザインのセンスって一体何者?

デザインにはセンスがないとなれないと思っている人もいるかもしれませんが、そもそもセンスって何のことでしょうか。私も、元々センスのある人間ではなかったと思います。センスがいいと言われるものを見続けて研究した結果、センスを身につけたようなものです。

いいモノを見続けるとセンスが磨かれる、ダメなものを見続けるとセンスが濁る、という格言は正しいと思います。人間は環境に適応しようとする生き物なので、いいものをたくさん見続けた目や脳は、いいものを生み出す確率が高くなるんじゃないかと思っています。

センスの良いモノを追いかけて勉強すれば、誰でもセンスあるデザインが作れると思います。センスのいいもの=多くの人から心地いいと思われ受け入れられるものです。

知識と経験の結晶=センス

「情報」「知識」「経験」はデザイナーにとって大きな財産となります。デザイン系の会社に入れば、まずはデザイン関連の本を毎日のように読まされることでしょう。とにかくデザイン漬けの毎日。世の中の色んなデザインを見て、感性を育てる、これは教育の一環です。(理論も大事だけど感性も大事)

もし今、センスがないと悩んでいる人がいるのなら、もしかしたらそれは「勉強や理解が足りていないだけ」なのかもしれません。今から世の中のいろんなデザインに触れて、見て、考えるだけで成長するはずです。「このポスターなんか気になるなぁ」「あの家素敵だなぁ」「この服いいなぁ」「新しい施設に行ってみよう」という普通のことでも、「なんで気になるんだろう」「何が素敵なのか」「なぜ売れるのか」と、少し視点を増やせば勉強にもなります。

美術館、駅のポスター、ウィンドウショッピング、通行人のウォッチング、書籍、自然の風景、動植物、海外の建築など、家の外はデザインだらけです。

別に高い書籍を買わなくても、高い授業料を払って学校へ行かなくても、街中には教科書がいっぱい溢れてるはずなのですが、そこに気づけるかどうかが問題。

私がおすすめしたい勉強法は「どういうオーダーでこのデザインになったのか」を考えることです。結構面白いですよ。頭の中で何度も予測を立てて検証するんですが、天才的なデザイナーの作品だと、凡人にはなかなかたどり着かない答えだったりしますから。

デザインの勉強法【とにかく真似してみよう】

デザインを初めてまもない頃は、まず真似から入ってみると上達が早いです。「世の中のデザインを真似してはいけない」とオリジナルにこだわってしまうと、アイデアも狭まります。

賢い人は世の中のデザインを模写することから始めています。キレイなデザインを真似て勉強することで、自然といいデザインの型や傾向を学ぶことができるので、結果的に早く上達します。

自分が好きなデザイン、世の中で脚光を浴びているデザインをまずは真似してみましょう。自分であれこれ考えて作るより、大きな気づきがそこにはあるはずです。そして自分のオリジナルを模索していけばいいんです。

外のデザインを見てみよう

難しい理論を前にすると「こんなに覚えないといけないのか。。」と途方にくれることもあるかと思います。そんなときは、本やネットから離れて外に出かけてみましょう。今話題の新しい商業施設では、第一線で活躍するデザイナーたちの作品の宝庫です。百聞は一見にしかず。いろんな場所を見るだけでも感性が刺激されて勉強になりますよ。

デザインに正解はないけど、間違いはある

デザインを始めたばかりの頃はデザインの正解がわからない。渾身のデザインを上司から「ダメ」と言われ、自信のなかったデザインを「いいね」と褒められる。「デザインがよくわからない。。」となってしまった誰かのために、私の経験談からお話を。

実は、デザインに正解は永遠にないです。なぜかというと、作る人によってアプローチが変わるので、一つの正解ではなく色んな正解があると言った方が正しいのかもしれません。

ただ、間違えてはいけないのは「わかりにくい」「要約されていない」「バランスが整っていない」デザインは完全に不正解。勉強不足だった頃の私には理解できませんでしたが、今は正解と不正解がわかるようになりました。

誰が見ても納得のいく設計と機能が果たせてこそ正しいデザイン。自己満足で終わると、思ったような結果が得られないので注意です。

デザインは流行を追うべき?トレンドデザインについて

デザインの「良し悪し」と「好き嫌い」はまた別の話。正しいデザインを作っても、クライアントやユーザーの好みに合わなければボツになることもあります。そうならないためにも、マーケットをしっかり見極めることは大事かと思います。

特に若年層へ向けたデザインはトレンドを取り入れることが求められるので、ユーザーに「好まれるテイスト」に合わせていくことが大事です。移り変わりも早いので、論理的に突き詰めたらいいというわけでもなさそう。SNSやメディアなどのビックデータを活用したり、統計を取ることが攻略法かなと思います。トレンドデザインは多くの利益を生みますが、終わるのも早い。デザイナーが一番つらい「消費されるデザイン」になりがちです。

デザイナーになるために【学校と進路、就職】

デザイナーに多い経歴、それは美大芸大デザイン専門学校卒です。未経験のまま就職するのは少しハードルが高いので、まずは学校へ行くのが一般的です。美大やデザイン系の専門学校なら、学校からもある程度求人が出ているので就職率は上がります。

今の時代ならいきなり自分で起業する方法もありますが、デザイナーで大事なのは横の繋がり。例えば有名な学校へ行くと、周りにいる同級生はほぼ確実に有名デザイナーになります。将来のネットワーク構築にもなるので、ここでの選択は大事です。

進路に悩んでいるなら、まずは自分が目標としているデザイナーがどこの学校に行って、どこで働いているのかを調べること。デザイナーが公開している経歴を見て学校や就職先を選ぶのは、みんながしていることです。

特に目標がない場合は、有名デザイナーを輩出している学校を目指せば間違いないでしょう。

有名デザイナーを多く輩出している美大&芸大 TOP3

有名なデザイナーを輩出している学校は「東京藝術大学」「武蔵野美術大学」「多摩美術大学」です。第一線で活躍している有名なクリエイターやデザイナーはほとんどがここ出身。普通の大学に置き換えれば東大、早稲田、慶應みたいな感じでしょうか。

講師も有名人が多く、それ目当てで行く人もいるくらいです。色んなパイプが転がっているのは間違いない。大手広告代理店では、出身大学のコネ入社が多くを占めるという噂もあるので、エリート出世コースを目指すならこの3つを目指すのがベスト。(ハードルは高いけど)

では、上にあげたような学校を卒業しないとデザイナーになれないのかと言われれば、もちろんそんなことはありません。私も普通の芸術系短大出身です。トップ3の学校を知ったのはデザイナーになった後の話なので、知らなかったことで多少の後悔はありましたが、今や星の数ほどいるデザイナー、星の数ほどあるデザインの仕事。どこからでもデザイナーになる方法があるのは自分で実証済みです。

未経験でもデザイナーになれる?実務とポートフォリオが大事

未経験にはハードルが高いと思われがちなデザイナーの就職ですが、デザイン系ソフト(Illustrator & Photoshop)が使えたり、完成度の高いポートフォリオがあれば書類審査は通りやすいです。とにかく未経験のうちは作品数を増やし、数打ちゃ当たる方式で片っ端からデザイン系の会社へ応募してください。面接に行ければラッキーくらいの感覚でいいんです。

私もプロダクトからグラフィックを目指した時は、グラフィック未経験でもとにかく面接に行きまくりました。そこで担当者からいろんなお話を聞くこともできたし、自分に足りないものや業界のことも教えてもらえました。そのうちどこかで拾ってもらい、実務経験を積んでまたステップアップする、そんなことの繰り返しで成長すればいいんです。

デザイナーとして求められる人材(採用の傾向)

デザイナーの面接では、人間性を見られているというのが私の印象です。勉強不足や実務不足はポートフォリ オを見ればわかるし、何か光るものを感じ取られないと書類審査の時点で落とされているはず。それでも面接に呼ばれたということは、会ってみたいと思わせる何かがあったと言うことです。

例えば今までの経歴、趣味趣向、作品や成長度合い、センスの方向性、そして人柄。会社のカラーにもよるので一概には言えませんが、共通して求められている人材はこんな感じだと思います。

  • 忍耐強い人(こだわり抜ける)
  • デザインが好きで情熱がある人
  • 体力がある人(デザインは体力勝負)
  • 真面目な人(素直)
  • 柔軟な人(チームワーク)

コミュニケーション能力必須みたいなことを書いているところも多いですが、私の印象ではそんな必須項目ではなさそうな感じです。多分柔軟さの方が大事な気がする。こだわりが強いのはいいけれど、意固地はNGみたいな具合で、プライドが高い人や自信過剰な人は落ちる傾向にありそう。

デザインが好きという情熱があれば、経験度外視で受かることもあります。先輩方も採用基準として「真面目でデザインが好きな人」と言っている人も多かったので、やる気があれば取ってくれるところはあるでしょう。(面接官が経営陣の場合はそうとも限らない)

デザインや作業に自信がなくても、交渉ごとやクライアント対応などが上手な人はディレクター候補として受かりやすい。クリエイターはコミュニケーションが苦手な人が多いせいか、ディレクター不足の会社は多い気がします。

職業デザイナーとフリーランスデザイナー

今の時代なら、いきなりフリーランスのデザイナーになる人もいるかもしれませんが、普通は企業や制作事務所でデザイナーとして働き、ネットワークを構築してからフリーランスへ転身します。

最初はアシスタントとして先輩デザイナーについて回り、デザインの業界を学んでいくのがセオリー。制作会社やデザイン事務所には多くのお仕事が舞い込むので、フリーランスでは獲得できないような大きなお仕事でも、新人の段階で回ってくることもありえます。

短期間で色んな経験を積めるのが最大のメリットで、さらに実績を残せば将来独立したときにいいお仕事が舞い込むというプラス面もあります。お金の流れとかも見えてくるので、料金設定や計算もしやすいですよね。

デザイン事務所や制作会社はブラック?(オーバーワークになりがち)

デザイン事務所や制作会社で働くと大きなお仕事に携われるメリットはありますが、求められるクオリティが高い分ハードワークになりがちです。軽い気持ちで入ると「ブラックだ!」となってしまうこともあるかもしれません。「経験を積むために数年頑張る」というように、ゴールを決めて乗り切る人もいます。

こういう背景もあって、デザイン業界の就職では制作会社よりも大手企業のインハウスデザイナーの方が人気です。予算もあるし外注費も出る、おまけに納期も余裕があるし残業は少なめ、給与も福利厚生もいいとなればみんなが憧れる理由もわかります。

会社の選び方(取引先やクライアントを見る)

デザイン事務所や制作会社を選ぶ時に取引先一覧のチェックは大事。大手広告代理店の名前が連なる会社では、ハードワーク率は高めになる傾向があります。当然求められるクオリティも高く、納期も短い。それだけに得られるものは多いですが、体力面での覚悟は必要です。

会社によってはフレックス制を設けているところもありますが、なかなか守れないのが現状。デザインに夢中で時間を忘れ、会社が自宅化しているデザイナーも多くいました。デザインが好きだからこそ為せる技です。

こういう会社になるべく当たりたくない場合は、面接のときの担当者や従業員の様子もチェックしてみてください。顔が疲れていたりすれば残業が多いのかも。

自分の希望にマッチする企業を選ぶことで、幸せなデザイナーライフが送れると思います。何人体制でやっているのかも確認した方がいいかもしれないですね。人材が多いに越したことはないです。

時間や人間関係に縛られたくないならフリーランスへ

会社で働くことに違和感を覚え、自分のやりたいことができないと思うならいっそ辞めてフリーランスとして活躍するという方法もあります。自分のために働き、誰からも指図を受けなくて済む。嫌な仕事は断れる。ただし責任は自分で負う。

精神的には気楽ですが、仕事の安定性は自分次第です。事務的な作業なども全て一人でしないといけないので、相当量の勉強が必要になってきます。

まとめ:デザインの仕事は多種多様。デザイナーも多種多様。

デザインに正解がないように、デザイナーにも正解はありません。美大を出ていないといけないとか、デザイン系の学校を出てないといけないとか、そんなルールはありません。安藤忠雄さんのように最初はボクサーで、独学で建築を志し、世界の建築家になった人もいるわけです。何かしらデザインのお仕事に携わっていていいパフォーマンスを出していれば、戦うべきチャンスはきっとどこかでやってくると思います。

私の場合、最初は深澤直人さんの製品が好きでプロダクトデザイナーを目指しましたが、プロダクトデザイナーの就職は狭き門でした。今は需要の多いグラフィックデザイナーへ転向し、さらに需要があるWebデザインの勉強を始めています。はじめからルールを決めないで、とにかく興味のあるものからスタートし、流れに身を任せて経験を積んでいくのも一つの道です。

希望のデザイン職種に就けなくても、仕事を通して知り合った人のツテで気がつけばデザイン系の仕事に就けたなんてことも実際ありますからね。とにかく希望は口に出して、いろんな人にアピールしておきましょう。

自分次第でいろんな道を切り開いていけるので、最初は出来ることからスタートしてみましょう。

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