WordPressの無料テーマ「Minimal Portfolio」使用レビュー

WordPressのおすすめ無料テーマ巡りその5「Minimal Portfolio」。今回はシンプルなデザインでおしゃれなテーマ「Minimal Portfolio」の紹介です。先日紹介したグリッドレイアウトを作るプラグイン「Final Tiles Grid Gallery」を使い、ポートランドの旅行画像集を作りました。

シンプルでデザイン重視の無料テーマ「Minimal Portfolio」
WordPressの無料テーマをレビュー
- WordPressのプラグイン関連記事

シンプルでデザイン重視の無料テーマ「Minimal Portfolio」

Minimal Portfolioはその名のとおり「ミニマムなポートフォリオ」を作るための無料テーマです。海外製なので設定などは全て英語ですが、複雑な機能は特にないので簡単に設定できます。全体の雰囲気はすっきりとしたモノトーン系。追加CSSなどでカスタムを加えなくてもデザイン的に綺麗なテーマです。シンプルでおしゃれなサイトを目指すなら結構おすすめです。

Minimal Portfolioのおすすめポイント1「タイトルのサイズが丁度いい」

WordPressの無料テーマあるあるなんですが、ヘッダータイトルの文字サイズが無駄に大きく設定されているものをよく見かけます。デモで見るデザインがよくても、実際に自分のサイトを作っていくと「バランス悪いなぁ。。」となることが多い。タイトルサイズが大きいと言うことは、長いタイトルの場合は二段落ちしてしまうこともあり得ます。画面幅が限られているスマホ版は特に、タイトルに占められる面積がもったいない。ヘッダー部分はサイトの顔であり、最重要な部分なので、ここは見逃せないポイントです。

その点、このテーマは全体のサイズ感やバランスが丁度よく、カスタムで修正する必要がありません。そのまま作っていっても綺麗に整う。レイアウトのバランスが守られているテーマは意外と少ないので、それだけでもMinimal Portfolioは使いやすいです。

Minimal Portfolioのおすすめポイント2「ヘッダー画像のバランスが綺麗」

ヒーローヘッダー（トップページの画面全体に画像が表示されるヘッダー）やカバーヘッダー（上半分が全画面表示になっていて、画像が大きく表示されるヘッダー）を採用したテーマが多い中、Minimal Portfolioは画像のサイズがそのまま反映されるタイプのヘッダーです。メリットは2つあって、まずデザインが作りやすいこと。そして解像度を極力抑えられるのでページ速度の低下を招かないこと。全画面に表示されるタイプのヘッダーは狙ったデザインを作り込むのが難しいのですが、雰囲気でカバーできるというメリットもあり、ほとんどのテーマがカバーヘッダーを採用しているように思えます。

すっきりとしたデザインを目指す場合は余白が大事なので、Minimal Portfolioのように画像の周りに適度な余白を作れるものがいいですね。インスタの投稿アプリでも流行っていますが、独特の静けさがあってノスタルジー感やローライフ感も出せる。シンプルで綺麗めに決めたい場合にハマると思います。

Minimal Portfolioのおすすめポイント2「無駄な機能がない」

高機能なテーマはカスタマイズ画面からたくさんの詳細設定をしないといけません。例えば広告を入れるようなアフィリエイトサイトを目指すならSEO対策万全な高機能テーマがいいと思いますが、ポートフォリオや画像集を作るんだったらそこまで必要ないと思います。単純に美しいサイトを目指すならMinimal Portfolioくらいのシンプル設計で十分。ただでさえ画像が増えるとサイトが重くなるので、使わない無駄な機能を積む必要はないと思います。

ちなみに画像の容量を一括で最適化（軽量化）するプラグインもあるので、画像が増えるサイトの場合は入れておいた方がいいと思います。

おまけ：ポートランドのデザインとクリエイターによるDIY精神

2016年前後くらいだったと思いますが、サードウェーブ系コーヒーの波と共に、ポートランド系デザインが流行しました。縦長フォントにガーランド、アイアンとレンガを使ったインテリア、オーガニックとスローライフ、そしてハンドドリップコーヒーにロードバイクとスケボー、クラフトビールが有名です。ポートランドがあるオレゴン州はカナダ寄りですが、カリフォルニア州も近いので、ちょうど間をとったようなデザインになっています。ブルックリンスタイルにも近い。スタイリッシュで無機質なものとは対極にある感じですかね。自然と共存し、自分たちで物づくりをするDIY精神や、ゆったりと過ごすライフスタイルも特徴です。

元々はニューヨークやサンフランシスコなど、様々な場所からクリエイター達が集まってできた「クリエイティブな街」らしいので、かなり最先端なライフスタイルが見受けられました。ランチタイムにはみんなランチボックスを持参して、フードトラックでテイクアウトが定番のようです。スローライフ、地産地消、オーガニック、エコなど、環境問題にも関心が高い街です。街のスーパーにはオーガニック製品がずらりと並んでいるので、興味のある方は面白いんじゃないかと思います。治安も安定しており、安全意識の高い街。そして親日国でもあります。

面白いことに平日でもスーツ姿の人はほぼ見かけません。ロングスタイルの髭にニット帽とTシャツ。そして短パンと自転車。日本でよく見かけるサードウェーブ系ファッションはポートランドのスタイルが元になっています。ポートランドがブームになったせいか、最近ではポートランドに住むことがおしゃれみたいな風潮になり、カリフォルニアからの移住者が増えていることに対して住民が反対運動を起こしているというニュースもありました。

そして、ポートランドといえばクラフトビールの聖地です。100を超える小規模ブルワリーが軒並み並んでいて、その場でアルミ缶や瓶に詰めてテイクアウトも可能でした。街中にビアバーがあり、20タップ以上のビールサーバーはあたりまえ。特に多かったのはIPA（インディアンペールエール）。もう一つの名物はシードル（リンゴのサイダー）というシャンパンのようなお酒です。爽やかな微炭酸で味は白ワインに近く、こちらもインディペンデントレーベルを含めてたくさんの製造所がありました。

ポートランドには「Elizabeth Leach Gallery」というアートギャラリーがあるのですが、定休日のためいくことができませんでした。またの機会にチャレンジですね。