京都国際写真祭(KYOTOGRAPHIE)

2019-05-06
デザイナー情報室

京都を舞台に国内外の重要作家の貴重な写真コレクションを展示している京都国際写真祭。坂本龍一さんの美しい表紙が目を引く広告に魅せられて、早速行って参りました。印象としては、いわゆる写真展というより、アート色が強いです。撮影が許可されている作品を中心に、ギャラリーとして残します。2019年のテーマは「VIBE」。

アルバート・ワトソン「Wild」

at 京都文化博物館 別館

ヒッチコック、ミックジャガー、デヴィッドボウイ、キースリチャーズ、マイケルジャクソン、マイクタイソン、ケイトモス、そして坂本龍一。VOGUEを始め、超有名な雑誌の表紙などを手がけるポートレートの巨匠。

ヴェロニカ・ゲンシツカ「What a Wonderful World」

at 嶋臺(Shimadai)ギャラリー

ポーランドの新進作家。ヴィンテージ家具と古い写真のコラボでタイムスリップしたような感覚に陥る。写真は1950-1960年代のアメリカの幸せな日常生活が中心で、フォトモンタージュによる潜在的な葛藤や欲望を可視化した批判的な作品に仕上がっている。

金氏徹平「S.F.(Splash Factory)」

at 京都新聞ビル 印刷工場跡

地下の廃墟をSF空間に仕上げた面白い空間。かなりオルタナティブ。印刷された紙やパネルのインクがあちこちに垂れ下がっている。新旧メディアのコラボレーション。

Magnum Live Lab / 19 in Kyoto

at 堀川御池ギャラリー

写真家集団「マグナム・フォト」による公開制作型のプロジェクト。開催都市で撮った写真を、ライブで展示していくという面白い企画。ギャラリーは制作現場のようになっている。

アルフレート・エールハルト「自然の形態美 -バウハウス100周年記念展-」

at 両足院(建仁寺)

作曲家、画家、映像作家、写真家という色んな顔を持ったドイツの芸術家。貝殻や珊瑚と行った自然を題材にした作品はドイツ自然哲学や研究にも繋がったと説明書きにあった。ナチスの支配下に陥る前、バウハウスで学んでいたことから100周年記念展として展示されていた。

ヴィック・ムニーズ「Shared Roots」

at ASPHODEL

ブラジル人アーティストによる作品。メゾン・ルイナールという世界最古のシャンパーニュ・メゾンによるアーティスト・イン・レジデンス。葡萄の蔓、木、葉などを使って絵画のように表現し、それを写真に記録している。作品に囲まれながらシャンパンも飲めるようになっていたが、グラス1杯2000円を超えていた。

ルネ・ペーニャ「私について」

at y gion

「彼女、私、そして彼らについて」キューバ:3人の写真家の人生と芸術。キューバ革命のオフィシャルフォトグラファーであったアルベルト・コルダによるチェゲバラのドキュメンタリーや、LGBTの人々をとらえた作品を発表したアレハンドロ・ゴンサレスの写真展示と合わせ、3人展として空間が分かれていた。ルネ・ペーニャはキューバという国が抱える社会問題を美しいセルフポートレートで展示していた。

このほか、ピエール・セルネ&春画、ベンジャミン・ミルビエ「Freedom in the Dark」、イズマイル・バリー「クスノキ」、顧剣亨「15972 sampling」などの展示がありました。

見応えのある街中アートでした。