SDGsを具体的にまとめた結果と日本の取り組みについて

2019-06-27
エトセトラ

2030年のゴールに向けて、ビジネスの世界でSDGsへの取り組み競争が起きています。有名なところでは「働き方改革」による残業撤廃と賃金の値上げ、社会的弱者の社会活躍などがわかりやすい例です。

また、買い物におけるビニール袋の撤廃や、自然エネルギーを使った資源の供給など、「エコと環境配慮」もどんどんと進んでいます。

今、社会で何が起きているのかというと、SDGsへ積極的に取り組んでいる企業が優先的に採用される仕組みになってきているのです。今までのように廃棄物をたくさん出したり、社会に有害であるとみなされた企業は淘汰されていく、選別の時代に入っているということになります。

では、詳しく見ていきたいと思います。

SDGsとは、国連が掲げる目標である【ゴールは2030年!】

SDGsを簡単にまとめると、世界(地球や生物)がより良く生きるために掲げられた「世界のみんなで実現する17個の目標」のことです。

具体的には、2015年の国連総会(サミット)で採択された「我々の世界を変革する: 持続可能な開発のための2030アジェンダ」という成果文書の中で掲げられた「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals※頭文字を取ってSDGs)」という名目の「17つのグローバル目標」のことです。

さらに掘り下げると、この「17の目標」に付随する「169のターゲット(達成基準)」のことを総称して「SDGs」と呼んでいるのですね。

SDGsの守られるべき5つの「P」について

SDGsの掲げる目標には「5つの支柱」があります。

  1. People(人間)
  2. Planet(地球)
  3. Prosperity(豊かさ)
  4. Peace(平和)
  5. Partnership(パートナーシップ)

この5つの頭文字を取って「5つのP」。これらがより良く循環するための目標が「SDGs」です。

SDGs17のグローバル目標と169のターゲット

5つのPを主軸に、SDGsでは17項目の目標とそれに付随する169のターゲットを指定しています。目標の達成期限(ゴール)は2030年。今はまさにその途中段階。

まずは大きなカテゴリとして、17の目標を見てみましょう。

  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. すべての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平均を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなに。そしてクリーンに。
  8. 働きがいも経済成長も
  9. 産業と技術革新の基礎をつくろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任、つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさも守ろう
  16. 平和と公正をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

これらの目標をもとに「具体的にどういう行動をするのか」という設定が「169のターゲット(Wiki)」です。かなり細かい情報になるので、興味があれば一読ください。

この中で、日本が取り組んでいる政策というのをダイジェストで紹介します。

日本におけるSDGsの取り組み

日本が掲げた課題は8つです。今動いているのは「36協定の検討」「65歳以上の雇用延長」「出生率1.8%」「保育の充実」「女性が輝く社会」「雇用の平均化」などですが、今後どんどん増えていくでしょう。

1. あらゆる人々の活躍の推進、関連する目標

  • 一億総活躍社会の実現
  • 女性活躍の推進
  • 子供の貧困対策
  • 障害者の自立と社会参加支援
  • 教育の充実

一億総社会の実現は、日本が最も力を入れている目標らしいです。60歳を超えても働ける社会、女性や外国人の積極的な雇用などが実現に向かっています。あとは保育問題やLGBTなど男女平等問題がどこまでフラットになるか。障害者はギフテッドと呼ばれ、新しい才能が発掘されています。

2. 健康・長寿の達成 関連する目標

  • 薬剤耐性対策
  • 途上国の感染症対策や保健システム強化
  • 公衆衛生危機への対応
  • アジアの高齢化への対応

「コロナ」や「介護離職0」「医療問題」関連項目です。健康意識が高まる中、飲食関係の改善命令なども大変そうですね。

3. 成長市場の創出、地域活性化、科学技術イノベーション 

  • 有望市場の創出
  • 農山漁村の振興
  • 生産性向上
  • 科学技術イノベーション
  • 持続可能な都市

移住者支援、地方活性化、地産地消の推進、サテライトオフィス、IoTなどがこれらに当てはまりそうです。テレワークが当たり前になった今、東京一極集中が緩和されるのも時間の問題でしょうか。

4. 持続可能で強靱な国土と質の高いインフラの整備

  • 国土強靱化の推進・防災
  • 水資源開発・水循環の取組
  • 質の高いインフラ投資の推進

田舎は今もインフラが整っていません。おそらく予算がないからです。光ファイバーがないところも多いです。インフラの整備は今後の必須課題。

5. 省・再生可能エネルギー、気候変動対策、循環型社会 

  • 省・再生可能エネルギーの導入・国際展開の推進
  • 気候変動対策
  • 循環型社会の構築

地球温暖化や環境問題に関わる項目です。太陽光発電、屋上緑化計画、リサイクルの推進、バイオマスの促進など。主に大量のエネルギーを必要とし、産業廃棄物が発生する企業では優先課題です。個人ではゴミの分別や消費電力を抑えるといった「エコな生活」というところでしょうか。

6. 生物多様性、森林、海洋等の環境の保全

  • 環境汚染への対応
  • 生物多様性の保全
  • 持続可能な森林・海洋・陸上資源

大気汚染、土壌汚染、海洋汚染など、住環境だけではなく、土壌にも影響が出る汚染問題の解決について。こちらも企業が優先すべき課題です。環境破壊をしている企業の商品は売れなくなります。

7. 平和と安全・安心社会の実現

  • 組織犯罪・人身取引・児童虐待等の対策推進
  • 平和構築・復興支援/法の支配の促進

暴排条例により、反社会的勢力に対する取り締まりが強固になっています。芸能界でも反響がありましたね。日本ではあまり聞きなれない人身取引ですが、日本人は買う側にならないことが大事ですかね。

8. SDGs 実施推進の体制と手段 

  • マルチステークホルダーパートナーシップ
  • 国際協力における SDGs の主流化
  • 途上国の SDGs 実施体制支援

日本の企業や地方自治体、大学・研究機関等との連携を強化し、発展途上国への支援を図る。世界平均化。

詳細な実施指針のPDF(持続可能な開発目標(SDGs)実施指針2016年12月22日 SDGs推進本部決定)

SDGsとデザイン【デザイナーが取り組めること】

私はフリーランスのデザイナーですが、デザイナーとしてSDGsに取り組めることは色々あります。たとえばペーパーレス、地方移住、廃棄物の再利用などです。

例えば印刷媒体に携わる時、紙や印刷に拘らず、デジタルサイネージを使ったりというのも提案の一つだと思います。長い目で見ればコストダウンにも繋がります。

印刷物にしても、非木材紙を使ったり、植物油インキを使ったり、水なし印刷を使ったり、いろんな提案で企業のSDGsを応援することもできます。

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また、日々のブラウザ検索に「ECOSIA」を使い、環境支援をしている企業を支えることもできます。

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個人では、離島への移住や、「LFCコンポスト」という都会型の生ゴミ処理グッズを使い、家庭菜園で小さな自給自足も進めています。無駄な消費を生まない、良質なものを長く使う努力をしています。

また、HIMALAYAN BLOOMS(ヒマラヤンブルームズ)というインドのヒマラヤの女性たちが作るハンドメイド製品の販促ポスターなども作らせていただいたり。また、それを支援するGODACAFE(ゴーダカフェ)さんともお仕事をさせていただいてます。

そして、法外な注文やあまりにも低価格での案件は受けないようにするのも大事かなと思っています。心から応援できないお仕事は相互利益にならないので、これはデザイナーとしての今後の目標。

小さなことでも、SDGsへの取り組みを忘れずに仕事をしていきたいと思います。