瀬戸内国際芸術祭2019 小豆島レポート

2019-10-07
ギャラリー/イベント

今住んでいる鴻島から近いこともあり、瀬戸内国際芸術祭2019 秋の小豆島へ行って参りました。小豆島の作品を見に行くのは今回が初めてです。スケジュールの関係上、回れた作品は4つです。

作品1「リン・シュロン 国境を越えて・波」in 大部港

フェリーで大部港に着くころ、海岸に大きなオブジェが現れます。大部港に着いてからは徒歩1分くらいで到着。ウニの形に見える外観は7000本からなる竹で作られているそうです。小豆島の人たちが協力して作った作品なので、島の人は思い入れが強いそう。作品を作る時にゴミを出さないようにするため、もぎ取った葉などは全て作品の中に埋め込まれているそうです。竹の中に詰めたり、下に敷いたり。

中は巨大な竹かごの中のような空間。ここは母体を表しているそうです。真ん中に伸びているロープはへその緒なんだとか。ブランコのように乗って揺れて遊ぶことができます。そして奥へ入っていくと台湾風鈴の道に続いています。

音を鳴らしながら進むと海岸へ出て、、、

子供がいます!この子供はもともと砂で作られた196体の作品の集大成だそうです。196体の子供というのは、各国の子供の数なんだとか。戦争で失われた子供の命の大切さを伝えるメッセージなんだそうです。

作品2「ジョルジュ・ルース ジョルジュ・ルース・ギャラリー」in 醤の郷・坂手

馬木のバス停を降りてすぐのところにあります。綺麗な日本庭園を歩いていくと、金箔が貼られた和室が現れます。

これを正面のいい位置で見ると、、、

綺麗な満月が。秋のお月見のようです。優雅な感じがします。そして上に上がる階段を上がると、今度は白い四角形が。

この四角を合わせるのは結構難しかったです。不思議な空間でした。

この広間の横にある離れにはカフェスペースがあり、ゆったりと庭園を見ながら休憩できます。ここのカフェに飾られている作品は瀬戸内国際芸術祭のスタッフさん(アーティスト)のものらしいです。

伺った話によると、一緒に働いていたスタッフの二人がアーティストだということが分かり、作品を展示しようという話になり、それが正式に芸術祭作品と認定されたという嬉しい偶然だったらしいです。アーティストの皆さん、スタッフとして参加してみると何かいいことがあるかもしれませんよ。

作品3「ハンス・オプ・デ・ビーク 静寂の部屋」in 醤の郷・坂手

ジョルジュ・ルース・ギャラリーのちょうど裏側の建物内にあります。モノクロームの世界の中に、僧侶のような人、鹿、子供達がいます。部屋自体は誰かの書斎のようですが、中心にピアノと醤油樽?桜が咲いている。桜だけ色づいてる。ここは自分自身のフィルターで色をつけて完成させる作品らしいです。細かいところを見てみると分かりますが、結構細部まで作り込まれています。シャボン玉はガラスでしたが、とてもリアルでした。

一人でいると時間が止まっているような不思議な感覚になります。

休憩「MORIKUNI BAKERY(森國ベーカリー)」

酒蔵のパン屋さん、森國ベーカリーさん。馬木から歩いて5分ほどで行けます。酒米粉を使用した手作りパンが美味しいらしい。イートインのカウンターもあるので、買ってそのまま食べることができます。焼きたての醤油揚げパンが激ウマでした。ふわふわさくさく、醤油の香ばしい香り、ザラメの砂糖。。コメコッペの揚げパンはその場で食べることをお勧めします。スコーンやベーグル、フォカッチャやラスクもありました。日本酒レーズンカスタードも美味しかった。

作品4「オリーブのリーゼント」

これは雑誌やフライヤーなどでよく見ていたやつです。ついに本物に会える時がきましたね。オリーブがリーゼントになっている巨大なつるっとしたオブジェです。坂を登っている途中には広場があり、醤油ソフトクリームやもろみアイスなども販売しています。広場を横目にさらに登ること100mほど。右側に広がるオリーブの並木の中にどーんと人工物が。

前の穴には柑橘が置かれていました。無人の販売機らしいですよ。なんでリーゼントにしたのかは謎ですが、可愛いですね。オリーブの擬人化です。

映えスポット「ギリシャ風車の前で魔女の宅急便ごっこ」

オリーブ広場、サン・オリーブ、オリーブ公園口のあたりは小豆島の一大観光スポットです。オリーブグッズや苗木を買うならここ。レストランも三箇所ほどあります。ここで若者が集まる場所といえば「ギリシャ風車」。映画「魔女の宅急便」の撮影地になったことで有名みたいです。魔法のほうきを売店で貸り、この風車の前でジャンプしながら、飛んでいるような写真を撮る、というのが定番らしいです。コスプレしている人もいました。

反省:ルートは大事。時間を有効に。

鴻島からのルートになるとどうしても大部港からのスタートになるので、今度は正規ルートである土庄コースで行ってみたいと思いました。三都半島の作品群を見ることができなかったので、また次回リベンジですかね。

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