Illustrator(イラストレーター)でよく使うショートカットキー集【これだけは必須なので覚えておこう】

2020-04-16
デザイン制作

Illustratorで頻繁に使うショートカットキーを集めてみました。とりあえずこれさえ覚えておけば、かなり作業効率は上がる!仕事で使う皆さん、初心者の方、手癖をつけておきましょう。

目次

Illustrator(イラストレーター)は「command」「shift」「option」でショートカットできる!

MacでIllustratorを使う場合、ショートカットキーの大まかなルールを知っておくと便利です。
(全てではないけど、だいたいこのルール)

  1. ショートカットキーは「command」で始まる
  2. アクション系は「command」+「アクション名(英語)の頭文字
  3. アクション解除は「command」+「shift」+「アクション名(英語)の頭文字
  4. サブで登場するのは「option」(commandが効かない場合はだいたいoption)

例えば、グループ化なら「command + g(group)」、アウトライン化は「command + O(outline)」のような感じです。

ほとんどがこのルールで成り立つので、知らなくても予測がしやすく、勘でやってみれば当たることも多いです。(間違うと解除に時間がかかるけど。。)

「プリントならP」「セーブならS」「ジョイントならJ」というように、頭で考えながら使っていくと結構覚えやすいですよ。

Illustrator(イラストレーター)で登場回数が多いショートカットキー【これだけ覚えればOK】

Illustratorで使えるショートカットキー(Adobeページ)はたくさんありますが、全部覚える必要はないです。よく使うものだけを覚えればいいんです。それだけでも爆速になります。

まずはポジションから。左手の親指をキーボードの「command」に置くことからスタート。そして、薬指か小指を「shift」にスタンバイ。あとは人差し指でアクションキーを押すだけ。

では、キーボードの各キーごとに、左上から順番に紹介していきます。

1.アートボードの100%表示【command + 1】

アートボード(用紙)のズーム後、もとの100%表示に戻したいときは「command + 1」を押してください。現物サイズに戻ります。

2.オブジェクトのロック【command + 2】

オブジェクトをやテキストをロックしたい時は、オブジェクトを選択して「command + 2」を押せばロックがかかり、固定できます。(選択できなくなる)
ロックの解除は「command + shift + 2」です。入稿時には必ず解除を忘れずに!

3.オブジェクトの非表示【command + 3】

ロックではなく、一時的に消しておきたい場合には「command + 3」で非表示にします。
表示させたいときは「command + shift + 3」です。これも入稿時に解除を忘れずに!

4.スクリーンキャプチャ【command + shift + 4】

これはMacの機能ですが、イラレ画面でも結構使うので紹介。ドラッグで好きなサイズにキャプチャできます。

5.オブジェクトでガイドを作成【command + 5】

直線ガイドではなく、オブジェクトをガイドに変換するショートカットです。レイアウトのアタリケイとして使うことが多いです。ちなみにガイド線を引くための定規を表示させるのは「command + R」。

0.アートボードの全体表示【command + 0】

アードボードを全体表示させたいときのショートカットです。100%とは違いますよ。これもズームをリセットするときによく使います。アートボードが複数あって、全てのアードボードを表示したいときは「command + option + 0」です。

-.画面の縮小(ズームアウト)【command + -】

0の右隣にある「-」キーは、画面全体のズームアウトができます。
ズームインは「command + shift + -」。

tab.ツールバー&パレットの非表示【tab】

これ、間違って押す人が多いと思います。「あれ?ツールバーが消えた!?」ってなるショートカットキーです。tabキーを押すと、アートボードだけが残ります。画面を広く使いたい時とかに便利ですね。
shiftと組み合わせれば右側のパレットだけを非表示にできます。

Q.Illustratorの終了【command + Q】

Illustratorを終了する時に使います。間違って押すと大変なので気をつけて。

W.ドキュメントを閉じる【command + W】

かなり使います。ドキュメントを閉じる時は全部これ。間違えてデータを消したことは数えきれず。。

R.定規の表示/非表示【command + R】

直線ガイドを引くための定規を表示させます。センターガイドを引くのは一番最初にやる作業ですね。いつでもガイドを引けるように表示しておきます。

Y.プレビューモードの切り替え【command + Y】

これはあまり使いませんが、間違えて使ってしまうことが多いキーなので紹介。これを押すと、プレビューがすべて黒い線になって表示されます。ドキュメントが異常に重くなって、処理メモリが足りなくなったときにも勝手に作動します。テキストや効果がアウトライン化できているかチェックする時にも使います。

O.ファイルを開く【command + O】

ファイルを開く時に使います。画像をこれで開くと、勝手に埋め込みになるので注意。

P.プリンターで印刷する【command + P】

プリンターで印刷する時のショートカットです。お勤め時代は頻繁に使っていました。出力は「command + P + enter」で瞬殺です。

[].選択したオブジェクトを背面に移動【command + [】/前面に移動【command + ]】

これも頻繁に使います。要は、レイヤー移動です。背面 or 前面に持っていきたい場合は「command + [(])」、最背面 or 最前面に持っていきたい場合は「command + shift + [(])」。
前が「]」で、後ろが「[」。

IllustratorはPhotoshopと違い、レイヤーグループをすっとばして一番前 or 一番後ろに移動する事はありません。レイヤーの中で移動します。

A.全選択【command + A】

画面上にある全てのオブジェクトを選択します。アートボードの外側も対象です。ただし、ロックがかかっていたり、非表示になっているものは選択できません。アウトライン化するときや、まとめて移動したい時によく使います。

S.保存する【command + S】

これはどのソフトでも定番ですね。Illustratorの場合、メモリが足りないとフリーズして強制終了することもあるので、なるべくこまめに保存しておくことをお勧めします。
別名で保存したい場合は「command + shift + S」。無意識で使うくらい癖付けた方がいいです。

D.作業の繰り返し【command + D】

同じアクションを繰り返したい時に使います。コピーを繰り返す、回転を繰り返す、縮小拡大を繰り返すetc…。オブジェクトを量産したいときは、コピーの後にこれを何度も使います。

F.同じ場所にペースト【command + F】

これは絶対覚えてほしい。普通のペースト(V)では画面のセンターに貼り付けられますが、これはコピーしたオブジェクトと同じ場所にペーストされます。例えばレイヤー間での移動とか、複数のアートボード間での移動で、データを移動したいときに活用できます。隣のアートボードに全く同じデザインをペーストするときにも使います。違うドキュメントにも有効。切り取り(X)と組み合わせてよく使います。

G.グループ化【command + G】

複数のオブジェクトをグループ化します。使用頻度高め。オブジェクトの固まりごとにグループ化しておくことで、作業を効率的に進めることができます。グループ化しておけばバラバラになることはないので、パーツが増えたときには積極的に使います。
グループの解除は「command + shift + G」。1段階ずつ解除されます。

H.境界線の表示/非表示【command + H】

境界線とは、オブジェクトのアウトラインのことです。デフォルトでは表示になっています。たまに間違えてショートカットキーを押してしまい、オブジェクトの境界線(バウンディングボックス)が消えて、画像のような一つの塊になってしまうことがあります。
そんなときはおそらく境界線が非表示になっているので、command + Hで表示させます。

ついでに「command + shift + H」は、アートボードの表示/非表示の切り替えです。真っ白なキャンバスにで作りたい場合はこれ。

J.パスの結合【command + J】

線(パス)のポイントを繋げるショートカットです。2つのパスの端っこを繋ぎ合わせるときに使います。カットした部分を繋ぐときによく使います。

K.Illustratorの環境設定【command + K】

Illustratorの環境設定を開きます。環境設定では、移動距離の数値や、線幅や効果の同率拡大縮小など、いろんな設定を変えることができます。

L.新規レイヤーの追加【command + L】

新規レイヤーを追加できます。例えばレイヤー分けをしたいとき、オブジェクトを「command + X」で切り取り、「command + L」で新規レイヤーを立ち上げ、「command + F」で同じ場所にペーストする。これで、同じ場所で違うレイヤーに移動することができます。

;.ガイドの表示/非表示【command + ;】

アートボード上にある全てのガイドを非表示にします。アートボードの赤枠ガイドもこれで非表示にできます。

Z.一つ前に戻る【command + Z】

定番だし、一番使う。作業を一つ前に戻したい時に使います。アウトライン化した後、元に戻すときもこれを使います。イラレでは最大200回まで遡ることができるみたいです(回数は「環境設定 > パフォーマンス > 取り消し回数」で変更可能)。戻りすぎたときは「command + shift + Z」で進むことができます。ドキュメントを閉じると無効になります。

X.オブジェクトを切り取る(カット)【command + X】

オブジェクトを切り取りたい時に使いますが、切り取った後にペーストもできます。基本的には違う場所に移動させたい時に使います。レイヤー分けとか、移動で使うことが多いですね。

ついでに「command + shift + X」はカットと全然関係なくて、テキストの長体(縦長)&平体(横長)を100%に戻すショートカットキーらしいです。ほぼ使わないですね。

C.オブジェクトのコピー【command + C】

コピーする時に使います。一番有名なショートカットですかね。

V.オブジェクトのペースト【command + V】

コピーしたものをペーストする時に使います。ペーストは画面のセンターに配置されるので、同じ場所にペーストしたい場合は「command + F」で、その場にペーストを使いましょう。

B.オブジェクトのブレンド【command + option + B 】

あまり使わないけど、覚えておいてもいいかも。ブレンドとは、2つのオブジェクトをブレンドする(混ぜる)ツールです。例えば、□と○をブレンドすると、角丸の四角が出来上がります。黒と白をブレンドすると、グレーのグラデーションができます。立体図形を作る時に便利なブレンドツールのショートカットキー。(ブレンドについては下記の記事で)

Illustrator(イラストレーター )のブレンドツールを使ってボトルを作る – freespace

Illustrator(イラストレーター)で3Dの立体や変形オブジェクトを作ると…
officehojo.com

Bのショートカットがもう一つ。「command + shift + B」で、バウンディングボックスの表示/非表示を切り替えられます。これも間違えて使ってしまう事故が多いショートカット。

N.新規ドキュメント【command + N】

新規ドキュメントを立ち上げたい時に使います。NewのNです。

<>.テキストの文字サイズの拡大縮小

テキスト文字を2ptずつ拡大縮小していくことができます。「command + shift + <」で縮小、「command + shift + >」で拡大。覚えておくと便利。

space.手のひらツール【space】

画面移動に使う手のひらツールは「space」キーを押すと出現します。spaceキーを押しながらドラッグすると簡単に画面移動ができますよ。ツールバーで切り替えるのが面倒なときに。

以上、よく使う便利なショートカットをピックアップして紹介しました。この中で日常的に使うショートカットは95%くらい。95%は常に使ってます。ショートカットキーでの効率化は侮れないですよ。