Illustratorユーザーのみなさん、スポイトツール活用してますか?イラレを始めてまもない頃は、パスツールを使ったベジェ曲線やオブジェクトの作成、グラデーションツールなどに気を取られてこの便利な「スポイトツール」を見落としがちな気がします。
スポイトツールを使えばイラレで作るデザインのスピードが倍以上速くなりますよ!知らないなんてもったいない。今回はスポイトツールの使い方と活用法をまとめていきたいと思います。
目次
スポイトツールの使い方【機能一覧】
Illustratorのスポイトツールは、色やフォント、線の効果などを抽出することができます。例えば、複数のオブジェクトの色を揃えたいとき、フォントの種類や大きさを揃えたいとき、線の太さを揃えたいときなどに使います。
スポイトツールで抽出できる項目は、スポイトツールオプションで確認することができます。
ここにチェックが入っている項目は抽出可能ということですね。では、一個ずつ見ていきましょう。
スポイトツールで透明を抽出し、別のオブジェクトに適用させる
スポイトツールは透明効果を抽出できます。
画像右上の白い星を、丸と同じ透明50%にしたいとします。まずは選択ツールで星を選択し、次にスポイトツールを選択してから丸をクリック。これで同じ透明50%に統一されます。
スポイトツールはクリックで色んな情報を抽出できます。変えたいオブジェクトを選択した状態で、抽出したいものをスポイトでクリック。これが基本の使い方です。
スポイトツールで色を抽出し、別のオブジェクトの色を揃える
同じように、色の塗りや線も合わせることができます。
オブジェクトだけでなく、画像の色も抽出できます。抽出したい場所をクリックしてみてください。デスクトップやWebサイトからも抽出できますよ。イラレのアートボード上でスポイトをクリックし続け、そのまま抽出したい色までドラッグして離せばOK。カラーモードが合っていないと思った色が抽出できないので注意。
スポイトツールで線を同じにする
線の太さを揃えたいときや破線にしたいときにも使えます。
備考:破線(点線)の作り方
線パレットで破線を作離たい場合、まずは「破線」にチェックを入れます。すると、「線分」「間隔」という場所がアクティブになるので、ここに数値を入れて破線を作ります。線分は実線の長さ、間隔は余白の長さです。数値を変えると一点鎖線なども作れます。
また、角の形状を揃えることもできます。星などの鋭角な図形には結構使います。
備考:線の角形状について(3つの角)
線パレットでは、角の形状を選ぶことができます。わかりやすいのは星図形。太いライン星を作ろうとすると、角が結構な鋭角になって目立ちます。角を丸める方法は2つ。角丸にする「ラウンド結合」と、尖ってる部分をカットする「ベベル結合」です。
スポイトツールで文字を同じ揃える
フォントや文字の大きさなど、文字をそっくりそのまま同じにすることができます。色も同時に抽出されるので、色を変えたくない場合は気をつけて。
スポイトツールで段落スタイルを同じにする
文字と同様ですが、行間や文字間などの段落スタイルも同じにすることができます。
文字ツールではスポイトをよく使います。何度もやり直しをしていると文字の設定がバラバラになってしまい、数値がわからなくなるからです。
スポイトツールを使えばいろんな作業が楽になります。ぜひ活用してくださいね。