普段はiMac(デスクトップPC)をメインで使っていますが、ずっとデスクにいるのは疲れるので、気分を変えるために場所を移動してノートPCで作業したい時も良くあります。
ところが、データは全てiMacに繋いだ外付けHDD(SSD)に入れているので、ノートPCからデータをいじるには少し設定が必要になってきます。
幸いMacでは難しい設定もなく、またNASなどの共有サーバーを使う必要もなく、同じネットワーク間でデータを共有することが出来ます。
目次
Macでファイル共有を設定する
Macにはファイル共有という便利な機能がついています。これをデスクトップPCとノートPCの両方で許可設定に変更しておき、アクセス権限を持たせます。そして、デスクトップ側から指定されたアドレスへノート側からアクセスし、HDDに繋げます。
iMacとMacbookのファイル共有設定
まず、アクセスしたいHDDが繋がっているデスクトップPC側の設定からスタート。Macの「システム環境設定」から「共有」を選びます。
次に、左側にある「ファイル共有」にチェックを入れます。すると、右側に「ファイル共有:オン」と出て、緑のランプが点きます。その下に書いてある文章が大事なので、コピーしておきます。ここにアクセス用のアドレスが記載されています。つまり、
「ほかのユーザはこのコンピュータ上の共有フォルダに、管理者はすべてのボリュームに、”smb://アクセス用のアドレス”でアクセス出来ます」
と書かれている場所です。この”smb://アクセス用のアドレス”をコピーしておきます。もしafpと出ている場合は、オプションボタンをクリックし、その先にある「SMBを使用してファイルやフォルダを共有」にチェックを入れます。どちらでもいいんですが、MacではSMBがデフォルトみたいです。
ファイル共有できるフォルダやHDD(SDD)を追加、選択する
私の場合は外付けHDDとSSD、両方を繋げているので、どちらもアクセスできるように設定をしています。
「ファイル共有:オン」の下にある「共有フォルダ」に、共有したい外付けHDD(SDD)が表示されているか確認します。あればチェックマークを入れておき、なければその下にある+マークで追加します。間違えたら−マークで消せばいいです。
ここにチェックを入れると、共有できるフォルダやHDDなどが選べるようになります。
ファイルを共有できるユーザーを管理する
次に、アクセス権限を設定します。共有フォルダの隣にある「ユーザ」のところで、アクセスしてもいいユーザーを設定します。全員にすれば誰でもアクセスが可能になるので、セキュリティ上はよくないかもしれません。私は自分だけにしています。名前がなければ+マークで追加し、消したければ−マークで削除しておきます。
名前の右横にある「読み/書き」は、読み込みと書き込みができるかどうかを設定できます。自分で使う場合は「読み/書き」にしておきますが、誰かにデータを渡す時などは「読み出しのみ」に設定しておくとデータを上書きされることはありません。
これでアクセスされるiMac側の設定は完了です。
ノートPCからデスクトップPCへアクセスする
アクセスされる側のデスクトップPCがスリープ状態でもファイル共有はできます。ただし、電源は入れておきましょう。また、同じネットワーク上(WiFi)にいることも必須です。
では、アクセスする側のノートPC画面で、メニュー「移動 > サーバへ接続」を選びます。サーバへ接続画面で、先ほどコピーした「smb://アクセス用のアドレス」を入力し、接続をクリック。
すると、「”imac”上のマウントするボリュームを選択してください」という画面が出るので、共有したいサーバーを選び、OKをクリックします。
これでデスクトップPCのHDDにアクセスすることが出来ます。
ノートPCから毎回アクセス共有できるようログイン項目に設定する
一度マウントしたHDDは、二回目からはFinderメニューから入れるようになります。ただ、起動の度にわざわざ繋がないといけないので、結構面倒ですよね。それを解消するため、毎回Finderメニューから接続できるように、ログイン項目を設定しておきます。
まず、システム環境設定で「ユーザーとグループ」を選びます。次に、ログイン項目タブをクリックし、ここへHDDを追加します。下の+マークをクリックし、今繋げているHDDを選びます(たぶん「場所」項目にあると思う)。選択後、追加を押し、ログイン項目に追加します。これでOK。
次からは電源を落としても毎回繋げるようになっています。
本来はNAS(Network-Attached Storage)を使わないと外部からサーバーへアクセスできませんが、Mac間ならファイル共有という方法がありますね。家の中からどこでもアクセスができるようになるのは便利な機能だと思います。
外出先からのリモートアクセスはこちらの記事で紹介しています↓
Mac関連のトラブルシューティングまとめ
Macの電源が突然つかなくなったときは、まず帯電を疑ってみましょう。アルミボディでできているMac製品は帯電による不具合が数多く報告されています。
帯電はBluetoothにも影響を及ぼすことがあります。接続が不安定だと感じれば、こちらのトラブルシューティングが参考になるかもしれません。機器故障ではない場合は放電をおすすめします。
キーボードの故障について。キートップ(キーボタン)を掃除などの理由で外し、戻したら埋まってしまって故障したことがあります。キートップを剥がす行為はApple非推奨なので、サポート対象外の自己責任として処理されます。なんとか自力で直すことができたので、その方法とキーボードの修理費用などの情報についてまとめています。
MacでZipファイルが開かない時の対処法
MacをCatalinaにアップデートすると、Zipファイルが解凍できないという不具合が報告されています。これについての解決方法はこちらへ。今はアップデートで解消されたっぽいですが、今後もし圧縮ファイルが開かないなどのトラブルがあったときに使えるファイル解凍アプリを紹介しています。