ACbeautifyというオンラインツールをご存知でしょうか?「ACイラスト」や「ACフォト」などの無料素材サイトを展開する、ACワークスが開発している無料の自動画像補正オンラインツールなんですが、結構便利に使えるんじゃないかと思ったので、試しに使ってみました。
画像をドラッグ&ドロップでアップロードすると、画像補正の学習をしたAIが2パターンの補正を提案してくれるということらしい。仕上がり具合、気になりますよね?うまくいけば結構な時間短縮に繋がりそうなので、自分で補正した画像と比較してみました。
使ってみて分かったのですが、画像によっては結構時間がかかるものもあったので、大量の画像処理には向かないと思う。数枚の画像なら使うメリットは十分にありそうです。
目次
ACbeautifyの自動画像補正の精度をチェック!
そこそこ綺麗に撮られている画像を使っても補正の精密さはよくわからないので、少し色の偏りがある画像を使いたいと思います。
ということで、前回の記事「Photoshopでの色補正」で使った、黄色い照明の下で撮られた画像を使って比較してみます。(ゴーダカフェさんの「ボンベイサンドカレー+麺」画像をお借りいたします)
Photoshopの自動処理ではまず無理なライトの黄色部分をどうやって抜くかってところがポイントですね。
まずは見本として、元の画像と手動で補正した画像の比較から。
この手動補正レベルまで持っていくことができれば、このツールはかなり使える。細かい補正の時短に超便利です。
補正結果のチェックポイントは「カレーの色」と「白い部分(パン、ご飯、お皿)の色」が、どこまで自然色に近づくか。(美味しそうと判断できるレベルまで補正できるかどうか)
ACbeautify「NORMAL色補正AI」の精度は「やや高」
まずは「NORMAL色補正AI」版の結果から。
手動で補正したレベルには達しないものの、お皿とパンの白は結構きれいに出ていますね。チーズの過剰な黄色もいい具合に抜けています。
全体的にくすんで見えるので(青の影響が残ってる)、美味しそう!レベルまではいかなかった。でも十分綺麗です!
ACbeautify「HDR色補正AI」の精度は「ちょっとやりすぎ」
もう一方のパターンは「HDR色補正AI」。これは合成に近い「作られた」補正画像ということになります。結果はこうだ!
陰影も色も盛りすぎて、ちょっと不自然になっています。食品とは相性が悪そうですが、景色とかには威力を発揮しそうです。
ということで、モンサンミッシェルの下町風景で比べてみました。
案の定、暗い部分は明るく、明るく色飛びしている部分は色が戻ってきました。さすがAI!露出調整系には非常に使えます。
以上の結果から、画像によっては使えるぞ!となりました。画像補正に時間を撮られている皆さん、ぜひご活用ください。Photoshopの自動補正よりは断然使えます。
ACbeautify使用時の注意点【リサイズと時間】
一つ目の注意点は、大きなサイズの画像は2000pxへ縮小されてしまうこと。元の画像サイズが2000px以上ある場合、補正した段階で長辺が2000pxに縮小されてしまうので気をつけてください。
もう一点、大きなサイズの画像を補正すると、完了までにだいたい2分ほどかかってしまいます。2分もあれば手動で補正できるじゃないかってくらいの時間ですが、この2分の間に他の作業ができるので、自動ってのはやはり楽ですよね。
ただ、複数枚の補正には対応しておらず、1枚ずつしか補正はできないので、それが不便といえば不便かな。これだけ性能がよければ仕方ないですけどもね。無料で提供しているのもありがたいですしね。
でも、画期的だと思いますよ!使い方も簡単なので。ぜひどうぞ。