先日のことです。1週間の外出でいつでも仕事ができるようにとPC周辺機器は持ち出したものの、肝心のデータが入っている外付けSSDを忘れてしまい、結局、外出先で何もできなくなるという事態に陥りました。
以前なら「どこでもMyMac」という画面共有機能を使って、ノートPCから自宅のデスクトップPCへ簡単にリモートアクセスできたのですが、いつのまにかこの便利なサービスは廃止され、今は同一のWiFi環境にいないと画面共有ができない仕組みになっているようです。
自宅の離れた場所からは遠隔操作できるけど、外出先から遠隔操作はできないということです。
そこで、いつSSDを忘れてしまっても大丈夫なように、リモートアプリを入れることにしました。今回導入したのは「RealVNC」というアプリです。
参考サイト:外出先からリモートデスクトップ「RealVNC」
目次
Macを遠隔操作できるアプリ「RealVNC」インストールと設定
使い方は簡単です。アクセスする側(ホスト)とされる側(クライアント)のMacに「RealVNC」アプリをインストールし、アカウントを登録してアクセスパスワードを設定するだけです。
ホスト側のPCはシャットダウンせず、スリープモードにしておけばOK。その際、環境設定の「省エネルギー」項目で「ネットワークアクセスによるスリープ解除」にチェックを入れておくと、外からのアクセスで自動的にスリープ解除になります。
まずはホスト側のMacにアプリをインストールしましょう。(ダウンロードはこちら)
アプリをダウンロード後、画面の指示にしたがってMacへインストールします。
次に、Macの環境設定にある「セキュリティとプライバシー」へ移り、「アクセシビリティ」項目の「vncagent」にチェックを入れます。
ついでに、「画面収録」項目にある「vncagent」にもチェックを入れておきます。これで、アクセスの際に画面が真っ黒になるのを防止します。
ホスト側のRealVNC設定(アクセスされる側のPC)
まずは、外からアクセスされる側のサーバーとなるPCの設定です。はじめにアカウントを登録するので、RealVNCアプリを起動し、三本線のメニューから「Licensing」を選択。
次のサインイン画面で「Don’t have an account?」リンクをクリックし、アカウントを新規登録します。
アカウント作成画面でアカウントのメールアドレスを入れ、Nextをクリック。以下の項目は任意でどうぞ。
- メールアドレス:認証用メールが届く
- パスワード:なんでもOK
- 名前:なんでもOK
- ユーザー:「personal use」にチェック
- 電話番号:なんでもOK
- 国:Japan
- 「I am over the age 16」と「I’ve read and accept the T&Cs」にチェック
これでSign upをクリック。すぐに認証メールが届くので、そこの「VERIFY EMAIL」ボタンをクリックし、承認します。「Email verified」画面が表示されたら「Got it」をクリックし、終了!
アプリ側の画面に移り、先ほど設定したアカウントでサインインします。
「Choose subscription」画面では「Home subscription (strictly non-commercial use only)」を選択します(個人使用のみ)。
次に、「Specify VNC password」でアクセス用のパスワードを設定します。セキュリティ強化のため、アカウントとは別のパスワードにしましょうとのこと。
最後、「Apply changes」でPCの名前を設定(なんでもOK)し、Applyをクリック。「Complete operation」画面が表示されたら全て設定完了!
クライアント側のRealVNC設定(アクセスする側のPC)
次に、外出先からアクセスする側のPCにRealVNCアプリをインストールし、設定します。(ダウンロードはこちら)
ダウンロード後は指示の通りにインストールし、完了後はアプリケーションフォルダへRealVNCアプリをコピーしておきましょう。
インストール後、アプリを起動します。利用規約に承認チェックを入れ、OKをクリック(I have read and accept these terms and conditionsにチェック)。機能説明の画面に移るので、「GOT IT」をクリックして操作画面へ。
右上の「Sign in」をクリックし、先ほど登録したアカウントでサインインします。
すると確認用のメールが届くので、そこの「CONTINUE SIGN IN」ボタンをクリックし、認証画面に移ります。Confilm sign-in画面で「Authorize sign-in」ボタンをクリックし、「Sign-in Authorized」画面が表示されればOKです。
お疲れさまでした!以上でリモート設定が完了です。
デスクトップPCへリモートアクセスしてみる
アクセス側のクライアントPCのRealVNCアプリを起動すると、このような画面になってるかと思います。
ホスト側で設定したPC名が表示されているはずなので、クリックしてみましょう。
次にアクセス用パスワードを入れ、画面に接続できれば無事コネクトできています!
念のため、クライアント側のWiFiをスマホのデザリングで接続してみましたが、問題なく接続できました。
これでSSDデータを忘れても安心です。
同一のWiFiに繋がっているPC同士でデータ共有する場合はこちらの機能が便利ですよ!アプリとか必要ないです。